バトパ刑部の友好度MAXボイスメッチャヤバくない？？

表題の通りです。

先日*1、戦国BASARAの現行最新作バトルパーティ（据え置き機ではなくソシャゲ、以下バトパ）のボイスコレクション機能が拡張されて、友好度によって解放されるボイスが追加されました。
友好度はレベル上げたり武装覚醒させることでも増えますが、何か専用アイテム*2でも増やせます。平たく言うとFGOの絆ポイントが戦闘参加時でなく、アイテムによって増える感じです。
私が育成している刑部はLv.87で、先手必勝LV.327の免許スキル武装覚醒全MAXだったんですがそれで友好度LVは73でした。


ちなみに友好度LVのMAXは120で書状の他に当該キャラの魂や武器魂、目貫・御守等で数値を増やすことができます。仮に今の私の手持ちを全部突っ込むとこんな感じです。

いやMAX無理やろ。
ということで実装初日に友好度MAXボイス解放は出来なかったんですが、大変ありがたいことに台詞は確認することが出来ました。以下ネタバレ？なので畳みます。

これの一番下が友好度MAXボイスになります。

『一つは確かよ、ぬしは賢き選択をした』

これがどれだけの意味を持つのかは長政様の友好度MAX台詞をご確認いただければ大体分かると思います。

『私は、終生の友を得たのやもしれぬな…』

友です友。ナンバリングで刑部のこと知ってるヲタクはこの時点でビビると思います。他キャラをして国主*3を友扱いしてくるのが友好度MAX状態な訳ですよ。
念の為、他のキャラにおける友好度MAX台詞を確認してみましょう。もしかすればこんなに良い扱いしてくれるの長政様だけかも知れないので……。


ﾋｴｯ*4

とまあこんな感じです。取り敢えず友好度MAXボイスが当該キャラ（の劣化コピー的存在？）*5からプレイヤーに向けた、最大限の好意の言葉であると私は思っています。

で、そこで刑部の台詞ですよ。
『一つは確かよ、ぬしは賢き選択をした』
滅茶苦茶ヤバくないですかこれ（プレゼン下手か）

まず前段の『一つは確か』なんですけど、長政様と小十郎の台詞から分かる通り（というか当然のことながら）友好度MAXボイスにおける文の主体は当該キャラな訳ですよ。*6であるならばこの場合の『一つ』は刑部自身を指す言葉な訳ですよ文脈的に。
それが『確か』なんですよ。刑部自身が自分のことを『確か』だって言うんですよ。じゃあ「何」が確かなのか？　それが後段に掛かってくる訳ですよ。

後段は『ぬしは賢き選択をした』。友好度MAXは先に見て頂いた通りリソースを滅茶苦茶費やさないと出来ないことな訳ですよね。自分の友好度をMAXにしたことを『賢き選択』と刑部が国主に言ってる訳なんですけど、刑部がそんな素直に褒めるような輩ではないことはバトパから刑部を知った方でも何となく伝わってると思うんですよね。*7
だからこの場合の『賢き選択』は恐らく本当にそう思って言っている訳ではなくて、「貴重なリソースを自分に費やすなんてアホか？？」ぐらいのせせら笑いというかバカにしてるというかﾌﾟｰｸｽしてる言い回しだと思うんですよね……実際に聞けてないので分からない*8ですが……。
でもまあ刑部といえばあの松永をして『…存外、卿こそが覇王軍一の忠義者やも知れないな…』*9と（皮肉込みで）言わしめる男なので、じゃあ本当に自分へリソースを注ぎ込んだことを無駄に思ってるのか？といえば、決してそうではないのが前段になる訳ですよ。

『一つは確か』。一つが刑部自身を指しているとするならば、刑部自身が自分のことを『確か』だと言っている。誰に対して言っているのか？といえば長政様や小十郎の例に漏れず、国主に対して言っている。刑部の存在が国主に対して確かなものであると、他ならぬ刑部自身が言ってくれている。
つまりどういうことかと言うと、「われはぬしの味方である」と言ってる訳ですよ。織田豊臣徳川が同時に存在する超乱世において、バトパの刑部（細かく言えば国主についている刑部の魂のコピー的存在）は「自分の存在は（国主にとって）確かである」と保証している。それを如何に刑部自身という主体を匂わせずに国主へ告げようとした結果が『一つは確かよ、ぬしは賢き選択をした』になった訳なんですよ。

ナンバリングの刑部の内心は基本的に刑部自身にしか聞こえない独白とモノローグで語られます。前者が４刑部創世で後者が３のいわゆるぎょうぶろぐ*10ですね。
特に刑部創世及び４における最高成績ボーナス的な立ち位置の天下統一未来永劫ボイスは

『…三成よ、われはな…　いや、いい…言葉に載せれば脆くも滑ろ』（穏やかに語り掛ける）*11

本当にコイツ何も言いやがらねぇ。*12
そんな刑部が国主に対して刑部らしい滅茶苦茶遠回しに遠回しを重ねた形で「われはぬしの味方である」と言ってくれる。３刑部第二で忠勝の槍から三成を庇った刑部が、宴で領民から感謝される*13ようなレベルの良政を敷ける刑部が、４初期設定では割とガチ目の偽装離反しそうだったのに最終的には皇Ｄぐらいになった刑部が、わざわざ口にして言ってくれる……。まさに友好度MAXに相応しい親密さを感じさせる台詞だと思います。

いつ貰えるんやろなぁ……。

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*1:2020/3/18アップデート時

*2:書状　ボイコレを開くと毎日１回貰える他、武装ガチャでも出るっぽい

*3:バトパのプレイヤーは織田・豊臣・徳川が同時に存在する超乱世において若輩ながら国主を務めている設定です。いや普通の乱世より難易度高くないかこれ？？（今更）

*4:伊達と竜王がスゲー顔してそうだな……と真っ先に思いました

*5:個人的にはバトパで運用できるキャラクターはFGOみたいにキャラ本人ではなくコピーされた存在だと思ってますが、詳しい設定は特に出てきてません。その辺と配信シナリオ収録した設定資料集を周年記念毎に出してくれると私が嬉しい（私利私欲）

*6:国主を終生の友だと思い始めてるのは長政様本人だし、望みとあらば軍師として国主に仕えようとしてるのは小十郎本人なので

*7:絵巻官兵衛編の『…あふれ出るぬしの野望と、戦の才…片方だけならまだ構わぬが、不幸にもぬしはどちらもあった―――』の辺りとか分かりやすいですよね　この後ろにそれが妬ましいとかいう感情を含んでるような言葉が来るので、刑部がポジティブイメージの強い単語を使っても決して良い意味で言っている訳ではないことが殆どという代表例です

*8:多分原作３台本集の『言うこと成すこと全部嘘のような冗談のような含みと響き』な感じだと思います

*9:原作４台本集　p.308

*10:３刑部第一毛利ステージの「この男は驚くほど何も〜」から始まり、ストーリーが進むごとにムービー内で流れるモノローグのことをニコニコのコメントでこう称してました。分かりみが凄い

*11:原作４台本集　p.412

*12:でもそういうところが滅茶苦茶好きです

*13:どころか刑部が一方的に敵視している家康ですらその手腕に礼を言ってしまう